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ワーキングチェアの選び方

デスクワークとなると、どうしても長時間イスに座り続けることが避けられません。ですから如何に身体への負担を軽くするかがワーキングチェア選びのポイントとなります。

一昔前までなら背筋をピンと伸ばしていることが正しい姿勢とされ、ワーキングチェアの背もたれなんて、添え物程度と考えられていました。しかし、近年のITの普及により、パソコンに向き合う時間も急激に長くなり、この考え方も変わってきて、今では、ワーキングチェアにどっかりと深く座り、背もたれにもたれて楽な姿勢をするのが無理のない姿勢と言われるようになってきました。一見、やる気の無い姿勢に見えますが、これが一番身体に楽な姿勢なのです。

ソファと違い仕事で使うワーキングチェアはデスクとセットで考えなくてはいけません。そして、正しい姿勢を保つ秘訣は、まずはイスを何よりも優先させて選ぶことから始まります。デスクありきではなく、イスありきなのです。イスのサイズが合わないと、正しい姿勢は保てないどころか肩こり腰痛の要因になります。まずは、自分の身体に合ったイスを選び、次にそのイスに合ったデスクを選ぶことが理想的といえます。もう、デスクの方はあるんだよ、という方は、少なくとも今あるデスクのサイズから逆算して、正しい姿勢を保てるイスを選びましょう。

背もたれは、前述の椅子の選び方の「背もたれのカーブ」にもありますが、背をもたれたときに腰をしっかりサポートすることが重要です。その他にも、リクライニングしたり、ロッキングしたりする機能があると、イスに座って背伸びしたり、姿勢を変えたりすることで、筋肉をほぐしたり疲れた身体を休めることができます。これは意外と重要で、どんなに正しい姿勢でも、同じ姿勢を続けることは辛いですし、へたをすると血液の循環が悪くなり、身体に支障をきたすことになりかねません。そういった場合、背もたれにリクライニングなどの機能があると大変有効です。ワーキングチェアを選ぶ際には、背もたれの機能も忘れずにチェックしましょう。

また、パソコンを長時間使うならアームレストも意外と重要です。人は身体の構造上「肘」を支点としてマウス操作を行います。つまりアームレストに肘をおいてマウスを動かすと、とても楽なのです。もしアームレストが無いと肩を支点としてマウス操作をしなければならず、とても疲労しやすく(もちろん肩こりにも)なります。
繰り返しになりますが、イスと机との高さが合っていなければ、アームレストの役割は文字通り肘を置く場所だけになってしまいます。

パソコンなどは高価な割には買い替えサイクルは早いものですが、ワーキングチェアの場合は、長期に渡って使うことが多いものです。安易なイス選びで苦痛とともに作業し続けるなどということが無いように、しっかりとしたワーキングチェアを選びましょう。


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2006年12月30日 03:31に投稿されたエントリーのページです。

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